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主に編集後記とか、デンパな日記とか。
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 池田の鬼姫・怖い話 -戦国ちょっといい話・悪い話まとめサイトより-
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AD%E5%A7%AB

 六姫 -Wikipediaより-

ある日のサークルの飲み会でペーパーナイフを渡され、「ヤンデレの真似やってみて」と言う幾らなんでもあんまりな無茶振りに応えたら、物凄く微妙な反応をされて心がズタズタになったので、復讐としてネタストックを一つ使ってヤンデレのSSを書こうと思い立ちました。そんな顔をするぐらいなら、初めっから無茶振りしないでくれー。全く、これだから酔っ払い共は……。

まあ、それはともかく。今回の問題はこのお姫様の話ではなく、むしろこの逸話の出典にあります。

私は『まとめサイト→wiki』といったルートでこの話を知ったのですが、見ての通りwikiの方には出展も何も書かれていません。まとめサイトの方では日本史板からの転載だったので、そちらを見てみましたが、やっぱり出典その他云々は書かれていません。ですから、信憑性のある話なのかどうか疑わしいんです。

そもそもこんなテンプレ的展開、歴史書に残っていいんでしょうか。複雑な事情があったにせよ藩主の娘ですし、彼女の娘も別の藩主に嫁いでいます。真実と考えるよりも、『嫁いだ夫が相次いで物騒な死に方をした』という事実をその辺の人が面白おかしく脚色した、と考えた方がまだありえる話です。それでもまあ、ギリギリ歴史ネタと考えられるでしょう。民間伝承、と考えればそれっぽくなるはずです。ほら、三国名物の張春華さんが侍女を刺し殺したって話も、唐代辺りから作られたって説が有力ですし。

一番厄介なパターンは、この話自体がガセネタという時です。六姫の関係人物も、親の光政はともかく、結婚した二人の旦那の影がとてつもなく薄く、存在そのものに疑問を抱かざるを得ません。ネット情報以外にも、大学の図書館で岡山藩関連の本を幾つか調べてみましたが、ここでも六姫の名前はおろか、彼女の母親の侍女の名前すら出てきませんでした。(ただし、光政が榊原なんとかさんの娘を娶って正室にした為、側室に降ろされた人の記述はありました。が、光政が榊原なんとかさんと痕跡を結んだ記録が、これまた一冊の本のみ。誤記の可能性が大いにあります)

こーなると、それなりにちゃんとした資料(っつっても正史と演義と少しの論文だけですが)を元に動画を作ってた身としては気になります。「実話を元にしたフィクションです(キリッ」なんて言った後にガセネタだなんて判明したら、もうどうしようかと。そういう訳で、執筆にはかからずにひたすら資料探しに専念している、今日この頃です。

……あれ、私、何でヤンデレ話を書こうとしたんだっけ?





……つーかいちいち調べるぐらいなら、春華さんでよくね?

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紅茶よりもコーヒーのほうが好きです。というか、どうしても紅茶が飲めません。劉度シリーズでの大当たりに調子に乗ってブログを始めました。更に調子に乗って新作をはじめました。
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