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主に編集後記とか、デンパな日記とか。
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ネタが尽きたので前回紹介したルーデル紹介の続きをしたいと思います。本日は彼の乗っていた機体のお話。

512両もの戦車を撃破したのだからさぞかし凄い飛行機に乗っているのかと思いきや、乗っていたのは『ユンカース Ju87 シュトゥーカ』という普通の急降下爆撃機でした。爆撃機ですが、戦時中の日本に空爆を仕掛けたB-29のような大型爆撃機ではなく、零戦のような小型飛行機を二人乗りにして爆弾を大量に詰めるようにしたものでした。
急降下爆撃というのは、上空から地上(もしくは海上)の目標に向かって50~60度、またはほぼ垂直に落下しながら爆弾を落とす事で、普通に飛びながら爆撃するよりも命中率が高いものでした。しかし、これを行うには急降下後の引き起こしの時のG耐える事の出来る専用の機体とパイロットが必要でした。
そこで開発されたのがこのJu87 シュトゥーカ(以後、書きにくいのでスツーカと呼称)でした。急降下専用の爆撃機なので足は遅いし防弾性能も貧弱で、零戦やスピットファイアのような戦闘機とは戦えませんでしたが、制空権を取った上での対戦車への急降下爆撃では恐ろしい性能を誇りました。急降下する時にサイレンのような音を発する為、『悪魔のサイレン』という異名もつけられたようです。
そんなスツーカですが、先ほどもいったように戦闘機と戦えば普通はボロ負けしてしまうので、まともな護衛の無くなった第二次世界大戦末期では夜間の隠密戦闘ぐらいにしか使う事ができませんでした。しかし優秀な後継機が開発されなかった為、色々な部分を改造して終戦まで使われたようです。

ここで、話を『ルーデルのスツーカ』に切り替えます。ルーデルが乗っていたスツーカは上の文章の「色々な部分を改造」したスツーカの1タイプで、G-1型と呼ばれていました。G-1型は飛行機の翼の下に対戦車機関砲を取り付けたもので、『カノンフォーゲル(大砲鳥)』『タンクバスター』という異名をとっていました。
しかし、飛行機の羽の下にそんなものをつけたらどうなるか、素人でもすぐに分かります。大幅に増えた重量と空気抵抗のお陰で、操縦性も運動性もまともな戦闘機の半分以下という涙が出るほど酷い事になっていました。G-1型を使ってまともな戦果を挙げられたのはルーデルとその部隊だけとも言われています。
正直に言ってしまうと、戦争で使う機体じゃない。
あ、でも完全に設計図通りのスツーカだった訳ではなく、ちょっとだけ個人的に改造もしていたようです。連合軍に投降したあと、「乗っていた飛行機にどんな改造を施したのか?」という質問にこう答えています。

「戦車の装甲をぶち抜けるよう、機関砲を強力にしてもらった」

スパロボでいえば、モビルスーツ並みの装甲のマジンガーZの武器を5段階ぐらい強化した、ぐらいのものなんでしょうか。回避性能などは完全に元のままでした。
まあ、30回も撃墜されているのでそんなに細かい改造なんてやってられないといえば当然なんでしょうが…。
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